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2012年2月17日
ヒートショックを予防しよう
最近なにかと話題になっている「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあると思います。
急激な温度差に曝されると血管が収縮して血圧が急上昇して、脈拍数が多くなったりします。
冬のこの時期、脳卒中で亡くなる方の多い時間帯に午前10時頃と午後6時頃が上げられます。
特に午後6時頃に脳卒中で亡くなる方は、温かいオフィスから寒い外に出て血圧が急激に上がって脳の血管が切れるという事で亡くなっています。
また家庭内ではお風呂に入る場合、脱衣所で服を脱ぎ浴室に移動しますが、多くの家では脱衣所は暖房が無く寒く、浴室も最初の入浴であったり前の人が出てから時間が経っていると、浴室も冷えて特に濡れた床は冷たくなっています。
この時は血管が収縮して血圧が急激に上がり、浴槽に入ると温まるので血圧が下がり、風呂からでて脱衣所で洋服を着る時は再度血圧が上がります。
急激な血圧の上下の繰り返しに脳卒中や心不全が発生するリスクが多いのです。特に高齢者の方は特に危険性が高くなります。
九州大学の資料によると、入浴前123前後だったものが、脱衣後は156、洗浄後159、入浴129、着衣後168、リビングに戻った後123と急激な上下動を繰り返しています。
国民生活センターの「くらしの危険No.244 浴室の死亡事故」によると、毎年10月から増え始め12月がピークで5月まで多く、暑くなる6月から9月までは少なくなっています。
10月は200名弱で11月270名、12月460名、1月410名、2・3月330名、4月210名、5月190名で、6月110名、7月80名、8月60名、9月105名程度が亡くなっています。
しかし夏も油断はできません。
冷房病と呼ばれる事もありますが、涼しい部屋と暑い屋外にでたり入ったりを繰り返すと、自律神経がおかしくなったりホルモンバランスが崩れたりして体調不良を起こします。
そして気を付けたいのが部屋の中での温度差。
上の方は凄く温かいのに足元はスースーしている経験があると思いますが、温かい空気は軽くなるので上に溜まり、冷たい空気は重いので下に溜まります。
特に窓際では冷たい空気が下に流れて温かい空気をより上に押し上げてしまいます。
ですから冬でも扇風機で部屋の空気をかき混ぜて温度差ができないようにしたり、厚手で裾の長めのカーテンで窓からの冷気を遮断することも必要になってきます。
最近は浴室にヒーターが付いたユニットバスや、電球の周りにヒーターが付いた物が販売されています。
ユニットバスの交換はリフォームの時に選択肢の1つとして考えてみるのも良いでしょうし、ヒーター付き電球は電気屋やホームセンターで売っているので自分で交換することができます。
それまでは、脱衣前に浴室に行ってシャワーを出しておくことで床や浴室内の温度を上げておけるので、水や燃料代は少々かかりますがお試し下さい。
新築・リフォームのお問いわせは:ナミリスダイナミックバンク
電話:029−859−4177